これからの季節、被災地での支援活動で最大の脅威と成り得るのが、熱中症です。
被災地での作業環境や医療現場の現状を考えると、熱中症はここ数カ月間、復興支援に携わる皆様の健康を脅かす存在になると私は危惧しております。

熱中症を予防するには?

とにかく暑さから身を守ることが重要ですが、被災地は日陰が少なく、作業をされる方の衣服は感染症対策のために重装備となっているため、暑さから身を守ることが困難であると予想されます。熱中症を予防するという観点からは、非常に厳しい作業環境であると言えます。他の作業従事者の方々と話し合い、最低限以下のことに気をつけてください。

  • 必ず帽子をかぶりましょう。
  • こまめに水分・塩分を摂りましょう。電解質が入ったスポーツ飲料がお勧めです。
  • 日陰などの休憩場所を必ず確保し、こまめに休憩をとることを心がける。
  • 可能であれば保冷剤を使用したり、水やコールドスプレー等で身体を冷やす。

※急に暑くなったとき、風が弱いとき、体調がわるいときは特に注意が必要です。

熱中症の対処法

万一、下記のような症状が現れた場合は、涼しいところで休み、氷などで体を冷やし水分や塩分を速やかに補給しましょう。もし吐き気やおう吐がひどく、自分で水分がとれない場合はすぐに病院へ行きましょう。さらに「意識がない」「けいれん」「まっすぐ歩けない」「体が異常に熱い」などの症状がある場合は重症です。すぐに救急車を読んで病院へ運びましょう。

こんな症状がでたら要注意!!

  • めまいや立ちくらみがする
  • 筋肉がつって痛い
  • 大量の汗が出て止まらない
  • 頭痛がある
  • 体がだるい
  • 顔が真っ赤になる
  • お腹や足の筋肉がけいれんする
  • 吐き気やおう吐がある

もし熱中症の症状が出た場合に、効果的に緩和できる漢方薬もございます。被災地へ行かれる方は常備しておくことを是非ご検討ください。ぜひご相談ください。

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診療時間 午前10時-14時 / 午後16時-19時[水・土休診]
※金曜は21時まで診療

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岡宮 裕 院長
1990年 杏林大学医学部 卒業 慶應義塾大学腎臓内分泌代謝内科に入局 横浜市立市民病院・静岡赤十字病院・練馬総合病院他 腎臓病・高血圧・糖尿病・血液内科やアレルギー疾患など内科全般の幅広い医療に従事。 代々木上原の吉田クリニックにおいてプラセンタ注射を使った胎盤療法等の様々な領域について研鑽を重ねる。 2009年 代官山パークサイドクリニック 開業 2011年 海外渡航前医療センター 開設

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