アレルギーを防ぐためにはどうすれば良いのでしょうか。
先ずは、医学的治療を考慮する前に行いたいことからお話します。

アレルギーを防ぐための対策

アレルギーを防ぐために最も有効な対策は、アレルギーの原因となる物質=アレルゲンと接触しない事です。
これが、食物アレルギーとかであれば話は単純です。アレルゲンの入った食物を食べなければそれですみます。
もっとも、アレルゲンが判らない形で入っている食物などは注意が必要ですが。

一方、花粉などの吸入系のアレルゲンについては、完全にシャットアウトするのは少々困難です。
しかし、アレルゲンの摂取量を減らす努力をすることは、アレルギー症状の軽減に大きく役に立ちます。

花粉症シーズンの生活について:マスクは何を使うべきか?

花粉症がある方は、花粉の飛散量が多い日には、不要不急の外出を控えること。
部屋の換気を必要最小限にとどめるなどを行うと良いでしょう。

また、時間帯によっても花粉の量は違ってきます。
スギ花粉を例にとると、午前10時までは花粉が舞い上がる程度が少な目ですが、それ以降は夕方まで花粉の量が多いため、
外で行う活動は、可能であれば早朝に済ませる様にしたいものです。

花粉の粘膜などへの付着を防ぎ、アレルギー症状を軽減するという意味では、マスクやゴーグルも有効です。
通常のマスクなど、ほとんどのマスクは気道への花粉の侵入を防いでくれます。
ウィルスに対するN95などの高性能マスクである必要はありません。

花粉症シーズンの生活について:生活空間への花粉を遮断する

また、生活空間へ花粉を持ち込まないことも重要です。

その場合、一番気を付けたいのが衣服です。
スギ花粉を例にとると、スギ花粉の飛散が生じる2月から4月中旬にかけては、
まだまだ肌寒い事もあり、コートや上着を着る機会も多いと思われます。

コートや上着は、なるべくつるつるとした花粉が付着しにくい素材のものを選ぶと良いでしょう。
コートや上着の扱いも重要です。
外から帰って来た時には、玄関先でコートや上着を払い、花粉を落としてから家に入る様に心掛けます。
また、コートを保管する場所も、可能ならば玄関などが望ましいと考えます。

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岡宮 裕 院長
1990年 杏林大学医学部 卒業 慶應義塾大学腎臓内分泌代謝内科に入局 横浜市立市民病院・静岡赤十字病院・練馬総合病院他 腎臓病・高血圧・糖尿病・血液内科やアレルギー疾患など内科全般の幅広い医療に従事。 代々木上原の吉田クリニックにおいてプラセンタ注射を使った胎盤療法等の様々な領域について研鑽を重ねる。 2009年 代官山パークサイドクリニック 開業 2011年 海外渡航前医療センター 開設

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