ヒスタグロビン注射を保険適応で治療を行う場合は、以下となります。
保険適応の病名としては、①気管支喘息、②アレルギー性鼻炎、血管運動性鼻炎、③(アトピー性皮膚炎を含む)アレルギー性皮膚疾患。
上記の疾患が存在する、もしくは疑われる場合、初診時に血液検査などで病状を把握した上で、先ずは内服薬や漢方薬などで十分な治療を行います。
その上で、治療効果が不十分な場合は、ヒスタグロビンなどの注射治療の併用が可能となります。
※また、その場合の内服や漢方の治療は、当院で行う必要があります。
保険適応での注射は、ごく一部の例外を除いて一種類のみとなります。
現時点でアレルギーの症状が出ている場合は、減感作療法よりもアレルギーの症状を緩和する事を優先すべきであるため、ノイロトロピン注射から始めていく事を推奨します。(非特異的減感作療法のヒスタグロビン注射は、直近のアレルギー症状に対する効果は存在しないため、ヒスタグロビン注射から始める事は医学的には推奨できません。)
ヒスタグロビン注射は、アレルギーの状態が安定してから行う事を推奨しております。
特に、気管支喘息や重症のアトピー性皮膚炎の場合、ヒスタグロビン注射を初期から治療の中心として行うなど、治療のタイミングを誤と、症状が極端に悪化する事もあるため、医師の判断による適切な治療を行う事が重要です。
また、ヒスタグロビン注射の効果は、非特異的減感作療法といって、幅広いアレルゲンに対してアレルギー症状を出にくくしてくれる効果があります。そのため、ヒスタグロビン注射を継続で治療して行く場合には、アレルゲンの検査が必須になります。
アレルゲンが多岐に渡る場合は、ヒスタグロビン注射の継続を行う事が望ましいと考えますが、例えば、スギやハウスダスト単独のアレルギーなどの場合は、舌下免疫治療などを行う方が有効性が高いと考えます。
いずれにしても、医師の診察の上、適切な治療方針を決めていきます。
当院は、保険診療の医療機関であるため、保険診療上のルールを順守して治療を行っております。
ご理解、ご協力のほど、よろしくお願いいたします。
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