慢性的な疲れや長引くダルさには効果的な漢方薬治療があります

ちょっとしたことですぐにぐったり疲れてしまう、寝ても疲れ・ダルさが抜けない…
そんな時は体そのものの【回復力】が落ちているのかもしれません。
・休息はしっかり取っているのになかなか疲れが取れない
・毎日夕方前にはぐったり疲れてしまうなどの慢性疲労
・日常的にダルさを感じている
・以前はすぐに改善した疲れやダルさが最近長引く
・脱力感があり、何をやるのにもやる気が起きない
これらの症状には漢方薬治療が効果的です。

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補中益気湯(41番) - 疲れやすい人の体質改善に効く漢方

なぜ慢性的な疲れや長引くダルさを感じた時に漢方薬なのか?

東洋医学では、人は生命エネルギーである『気』を取り込み生きていると考えられています。この「気」を十分に取り込めない状態や、流れに乱れがある状態が続くことで『気虚』の状態となり、これが慢性的な疲労状態が続く要因であると考えられています。
また、この「気」が不足している状態が続くことで『血』が不足する『血虚』も引き起こし、時にはより状態の悪い『気血両虚』の状態となります。このような状態が続くことで、要するに体内の気の巡りが悪かったり、血液の栄養が不足の状態に陥ってしまい、そもそも人間が持っているはずの【回復力】を落としてしまうのです。

『血(ケツ)』とは
血液などの体液とそこに含まれる栄養素のことです。
東洋医学では『気・血・水』は生命維持の三代要素と考えられています。

漢方薬には「気」や「血」の体内への取り込みを促進し、「気虚」や「血虚」を補うことで、身体のエネルギーを正常な状態に整える効果のあるものがございます。多くの場合、「気」や「血」の不足は『胃腸の働きの衰え』から引き起こされており、漢方薬を使って胃腸の状態を立て直していくことも効果的です。疲れやダルさに効果のある漢方薬は、胃腸にもよい効果を与えるものが多く存在しています。また、胃腸虚弱に効果のある漢方薬を併用することも効果的です。
また、これらの漢方薬は、長く服用することで症状を改善することだけでなく、「気」や「血」を取り込みやすい、疲れにくい体質に改善していくことも期待できます。

その方の証(体質)に適した漢方薬を処方します

慢性的な疲れや長引くダルさに効く漢方薬といっても、一つだけではありません。
例えば、疲れがなかなか取れないからといって、誰しもが「補中益気湯」を飲んでも効くわけではありません。専門医の診断のもと、適切な漢方薬を服用しなければ、効果はありません。

当院では同じ症状をお持ちの方であっても、同じ漢方薬を処方するとは限りません。その方の証(体質)にあった漢方薬を処方しています。また、漢方薬だけでは効果が弱いと思われる患者様には、漢方薬以外のお薬や治療を併用することもあります。その患者様にはどのような治療を行うのが最適なのかを常に考えながら治療方針を立てていくのが当院の特徴です。

補中益気湯

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ほちゅうえっきとう
疲労感や倦怠感、手足のだるさなどの改善が期待できます。気の状態を補う処方としてよく用いられ、体力や気力をつけるためにおすすめの漢方薬です。食欲がなく、胃腸機能が低下した方に効果的で、高齢者にも効果的です。長く服用することで体質改善も期待できます。
人参養栄湯人参養栄湯にんじんようえいとう
より強い気力低下などが原因で、疲れなどの身体症状だけで無く、精神面にまで影響が及びそうな方に最適です。痩せ気味で血色の悪い方、冷え症、貧血の方にも適用されます。また病中や病後、手術後など体力が極端に弱っている時にも効果的です。
十全大補湯十全大補湯じゅうぜんたいほとう
気力の低下が強いだけでなく、疲れた状態が長く続いたことで、栄養面・体力的にも悪い影響が出て、全身の衰弱など身体面の症状が強い方に適用されます。気力・身体の両方の改善が期待できる漢方薬です。
清暑益気湯清暑益気湯せいしょえっきとう 気力低下があり、全身の水分のバランスが崩れた方に適用される漢方薬です。暑気あたり、暑さによる食欲不振、夏やせ、日射病などの症状をお持ちの方にも適用されます。暑さに弱い人で、倦怠感や食欲不振、また軟便や下痢をともなうときに適します。

*男性の更年期障害【LOH症候群】についてはこちらのページもご覧ください。

まずはご相談にいらしてください

当クリニックでは開業以来、上記のような症状をお持ちの患者様が多数ご来院され、多くの方より症状が軽くなった、気持ちが楽になったなどのお声を頂いております。
当院では、患者様のお話にゆっくりと耳を傾けることに重きをおいており、一人一人に最適な治療法をご提案する事を診療の基本としております。 気軽に相談できる、敷居の低い漢方薬外来を目指し、日々多くの患者様を診療しております。
まずは一度ご来院頂き、つらい症状にやさしく効く漢方薬についてご相談ください。

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岡宮 裕 院長
1990年 杏林大学医学部 卒業 慶應義塾大学腎臓内分泌代謝内科に入局 横浜市立市民病院・静岡赤十字病院・練馬総合病院他 腎臓病・高血圧・糖尿病・血液内科やアレルギー疾患など内科全般の幅広い医療に従事。 代々木上原の吉田クリニックにおいてプラセンタ注射を使った胎盤療法等の様々な領域について研鑽を重ねる。 2009年 代官山パークサイドクリニック 開業 2011年 海外渡航前医療センター 開設

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